導入文
Windows 11でアプリやインストーラーを起動しようとしたときに、突然「このアプリは保護のためにブロックされました」と表示され、実行できないことがあります。
いつも使っているソフトや、メーカーの公式サイトからダウンロードしたファイルでも表示される場合があるため、「ウイルスに感染しているのでは?」と心配になる方もいるでしょう。
この警告は、Windowsが危険なアプリや信頼性を確認できないファイルからパソコンを守るために表示するものです。
ただし、安全なアプリでも発行元や電子署名、ダウンロード元などの条件によってブロックされることがあります。
この記事では、「このアプリは保護のためにブロックされました」と表示される主な原因と、安全性を確認したうえで実行する方法を初心者向けに解説します。
「このアプリは保護のためにブロックされました」とは
Windows 11には、不審なアプリやファイルの実行を防ぐための複数のセキュリティ機能が搭載されています。
アプリの安全性を確認できない場合や、Windowsが危険と判断した場合には、アプリの起動を止めて警告を表示することがあります。
似た警告として、次のようなメッセージが表示される場合もあります。
- このアプリは保護のためにブロックされました
- WindowsによってPCが保護されました
- Microsoft Defender SmartScreenは認識されないアプリの起動を停止しました
- 管理者によってこのアプリの実行がブロックされています
表示されるメッセージによって原因や対処方法が異なるため、まず警告内容を確認することが大切です。
主な原因
この警告が表示される主な原因には、次のものがあります。
- ダウンロードしたアプリの発行元を確認できない
- アプリに有効な電子署名がない
- 古いアプリやインストーラーを実行しようとしている
- Microsoft Defender SmartScreenが安全性を確認できない
- インターネットからダウンロードしたファイルにブロック情報が付いている
- 管理者権限やWindowsのセキュリティ設定によって実行が制限されている
- 実際に危険なアプリや不審なファイルである
重要なのは、警告が出たからといって無条件で解除しないことです。
最初にファイルの入手先と発行元を確認してください。
対処法1:アプリの入手先を確認する
最初に、そのアプリをどこから入手したのか確認します。
メーカーや開発元の公式サイト、Microsoft Storeなどから入手したファイルであれば、安全性を判断しやすくなります。
一方、次のようなファイルは注意が必要です。
- メールに突然添付されていたファイル
- SNSや掲示板からダウンロードしたファイル
- 出所が分からないダウンロードサイトから入手したファイル
- 「無料版」「クラック版」などとして配布されているソフト
- 知らない相手から送られてきた実行ファイル
入手先が分からない場合は、警告を解除して実行しないことをおすすめします。
対処法2:ファイルのプロパティで発行元を確認する
安全なファイルか判断する材料として、電子署名を確認できます。
- 対象のファイルを右クリックします。
- 「プロパティ」をクリックします。
- 「デジタル署名」タブがあるか確認します。
- 署名者の名前を確認します。
アプリのメーカーや開発元と署名者が一致しているか確認してください。
「デジタル署名」タブがないからといって必ず危険とは限りませんが、署名が確認できないファイルは慎重に扱いましょう。
対処法3:「WindowsによってPCが保護されました」と表示された場合
Microsoft Defender SmartScreenによる警告の場合、「WindowsによってPCが保護されました」と表示されることがあります。
ファイルが安全であることを確認できている場合は、次の操作で実行できる場合があります。
- 警告画面の「詳細情報」をクリックします。
- アプリ名と発行元を確認します。
- 安全なファイルであることを確認します。
- 「実行」をクリックします。
「詳細情報」→「実行」は、安全性を自分で確認できた場合だけ使用してください。
知らないファイルでこの操作を行うのは危険です。
対処法4:ファイルのブロックを解除する
インターネットからダウンロードしたファイルには、Windowsによってブロック情報が付けられることがあります。
信頼できる公式サイトからダウンロードしたファイルであることを確認できている場合は、プロパティから解除できる場合があります。
- 対象ファイルを右クリックします。
- 「プロパティ」をクリックします。
- 「全般」タブを開きます。
- 画面下部に「セキュリティ」の項目があるか確認します。
- 「許可する」または「ブロックの解除」にチェックを入れます。
- 「適用」→「OK」をクリックします。
その後、もう一度ファイルを実行してみてください。
「許可する」が表示されない場合
すべてのファイルに「許可する」が表示されるわけではありません。
項目がない場合は、すでにブロックが解除されているか、別のセキュリティ機能によって実行が制限されている可能性があります。
対処法5:管理者として実行する
古いアプリやシステム設定を変更するソフトでは、通常の権限では起動できないことがあります。
- 対象アプリを右クリックします。
- 「管理者として実行」をクリックします。
- ユーザーアカウント制御が表示されたら内容を確認します。
- 信頼できるアプリであれば「はい」をクリックします。
ただし、管理者として実行するとアプリに強い権限を与えることになります。
発行元が不明なアプリを管理者として実行しないでください。
対処法6:アプリを最新版に更新する
古いアプリや古いインストーラーでは、現在のWindows 11のセキュリティ基準に対応していない場合があります。
以前ダウンロードしたインストーラーを使用している場合は、メーカーの公式サイトから最新版をダウンロードしてください。
特に数年前のインストーラーを保存して使い続けている場合は、最新版に交換するだけで解決することがあります。
対処法7:Windows セキュリティで検査する
ファイルが安全か不安な場合は、Microsoft Defenderでスキャンしましょう。
- 対象ファイルを右クリックします。
- Windows 11のメニューで必要に応じて「その他のオプションを確認」をクリックします。
- 「Microsoft Defenderでスキャンする」を選択します。
脅威が検出された場合は、無理にファイルを実行しないでください。
また「Windows セキュリティ」→「ウイルスと脅威の防止」からクイックスキャンやフルスキャンを実行することもできます。
SmartScreenを無効にするのはおすすめしない
インターネット上では「SmartScreenをオフにすれば実行できる」という対処法が紹介されている場合があります。
確かに警告が表示されなくなることがありますが、パソコン全体のセキュリティを下げてしまうため、基本的にはおすすめしません。
1つの安全なアプリを実行するために、SmartScreen全体を無効にする必要はありません。
まずファイルの安全性を確認し、個別に対処する方が安全です。
警告を無理に解除してはいけないケース
次のような場合は、アプリを実行しないでください。
- ダウンロード元が分からない
- 発行元が不明
- 突然メールで送られてきた
- セキュリティソフトが脅威として検出した
- ファイル名や拡張子が不自然
- 「セキュリティ機能をすべて無効にしてください」と指示される
- 銀行や宅配業者などを装ったメッセージからダウンロードした
このようなファイルは削除し、必要なアプリであれば公式サイトから改めてダウンロードしてください。
それでもアプリを起動できない場合
安全なアプリであることを確認しても起動できない場合は、アプリ自体の不具合やWindowsとの互換性が原因の可能性があります。
次の点も確認してください。
- Windows Updateを実行する
- アプリを最新版にする
- アプリを再インストールする
- Windows 11対応アプリか確認する
- アプリの修復・リセットを試す
- メーカーのサポート情報を確認する
よくある質問(FAQ)
Q1. この警告が出たらウイルスですか?
必ずしもウイルスとは限りません。
安全なアプリでも、発行元を確認できない場合や利用実績が少ない場合などにWindowsのセキュリティ機能によって警告されることがあります。
Q2. 「詳細情報」から「実行」を押しても大丈夫ですか?
メーカーの公式サイトから入手したことや発行元などを確認し、安全だと判断できる場合に限って実行してください。
出所が不明なファイルでは押さないでください。
Q3. Microsoft Defenderを無効にすれば起動できますか?
起動できる場合はありますが、おすすめしません。
パソコン全体の保護機能を低下させるため、Defenderを無効にするのではなく、ブロックされた原因を確認してください。
Q4. 今まで使えていたアプリでも突然ブロックされますか?
あります。Windowsやセキュリティ機能の更新、アプリの電子署名やバージョンなどの影響で、以前は起動できていたアプリに警告が表示されることがあります。
Q5. 一番安全な対処方法は何ですか?
アプリの公式サイトから最新版をダウンロードし直し、発行元を確認してから実行する方法です。
まとめ
Windows 11で「このアプリは保護のためにブロックされました」と表示される場合、Windowsのセキュリティ機能がアプリの実行を止めています。
安全なアプリが誤ってブロックされる場合もありますが、警告を無条件で解除するのは危険です。
まず次の順番で確認しましょう。
- アプリの入手先を確認する
- 発行元や電子署名を確認する
- Microsoft Defenderでスキャンする
- 公式サイトから最新版を入手する
- 安全性を確認できた場合だけ個別にブロックを解除する
SmartScreenやMicrosoft Defender全体を無効にするのではなく、ブロックされたファイルごとに安全性を確認して対処することが大切です。
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