導入文
Windows Updateを実行したあと、
「パソコンの動作が急に重くなった」
「アプリが起動しなくなった」
「画面が真っ黒になった」
「フリーズや再起動が増えた」
といった不具合が発生することがあります。
Windows Updateは、Windowsを安全に使用するために重要な機能ですが、更新直後にドライバーやアプリとの相性などによって不具合が発生する場合があります。
このような場合でも、すぐにWindowsを初期化する必要はありません。
この記事では、Windows Update後に不具合が発生した場合の原因と対処法を、初心者の方でも確認しやすい順番で解説します。
Windows Update後に起こりやすい不具合
Windows Update後には、さまざまな症状が発生することがあります。
代表的なものは次のとおりです。
- Windowsの起動が遅くなった
- パソコン全体の動作が重くなった
- フリーズするようになった
- アプリが起動しなくなった
- Wi-FiやBluetoothが使えなくなった
- 音が出なくなった
- プリンターが使えなくなった
- 外部モニターが映らなくなった
- 画面が真っ黒になる
- タスクバーやスタートメニューが反応しない
- シャットダウンできなくなった
- 勝手に再起動する
- ブルースクリーンが表示される
- Windowsそのものが起動しなくなった
更新直後に突然このような症状が出た場合は、Windows Updateとの関連も疑ってみましょう。
Windows Update後に不具合が起きる主な原因
原因1:更新プログラムとドライバーの相性
Windows UpdateではWindows本体だけでなく、ドライバーが更新されることもあります。
グラフィック、ネットワーク、Bluetooth、サウンドなどのドライバーが更新されたことで、これまで正常だった機器に不具合が発生する場合があります。
原因2:更新プログラムが正常に適用されていない
Windows Updateの途中で、次のような問題が発生すると、更新処理が正常に完了しないことがあります。
- 強制終了した
- 電源が切れた
- インターネット接続が切れた
- ストレージ容量が不足した
原因3:Windowsのシステムファイルが破損している
更新処理をきっかけに、Windowsのシステムファイルの問題が表面化することがあります。
この場合は、Windows標準のSFCやDISMを使って修復できる可能性があります。
原因4:アプリが新しいWindows環境に対応していない
Windows Update後に特定のアプリだけ動かなくなった場合は、アプリとWindowsの相性が原因の可能性があります。
アプリ側のアップデートによって改善することもあります。
原因5:更新直後のバックグラウンド処理
Windows Update直後は、Windows内部でさまざまな処理が続いていることがあります。
そのため一時的に、
- CPU使用率が高い
- ディスク使用率が高い
- パソコンが重い
- ファンが激しく回る
といった状態になることがあります。
原因6:更新プログラムそのものに問題がある
まれに、特定の更新プログラムを適用したあとに不具合が発生することがあります。
更新直前まで正常だった場合は、更新履歴を確認して原因を切り分けます。
対処法1:まずWindowsを再起動する
最初に試したいのがWindowsの再起動です。
Windows Update後は、更新処理が完全に終了していなかったり、一時的な不具合が残っていたりする場合があります。
「スタート」→「電源」→「再起動」
の順にクリックします。
「シャットダウン」して電源を入れ直すのではなく、まずは「再起動」を選ぶのがおすすめです。
再起動後、症状が改善したか確認してください。
対処法2:Windows Updateの更新履歴を確認する
不具合がWindows Update直後から始まった場合は、どの更新プログラムがインストールされたか確認します。
更新履歴の確認手順
- 「スタート」をクリックします。
- 「設定」を開きます。
- 「Windows Update」をクリックします。
- 「更新の履歴」を開きます。
ここで最近インストールされた更新プログラムと日付を確認します。
不具合が始まった日時と更新日時が一致している場合は、Windows Updateが関係している可能性が高くなります。
対処法3:追加のWindows Updateがないか確認する
更新後に問題が発生した場合でも、すぐ更新プログラムを削除するのではなく、新しい修正プログラムが提供されていないか確認します。
「設定」→「Windows Update」
を開き、「更新プログラムのチェック」を実行します。
不具合を修正する追加更新が提供されている場合があります。
更新が見つかった場合はインストールし、Windowsを再起動して確認します。
対処法4:問題がある機器のドライバーを確認する
Windows Update後に、
- Wi-Fiが使えない
- Bluetoothが消えた
- 音が出ない
- 外部モニターが映らない
など、特定の機器だけがおかしくなった場合はドライバーを確認します。
ドライバーを確認する手順
- スタートボタンを右クリックします。
- 「デバイス マネージャー」を開きます。
- 問題がある機器を探します。
- 機器を右クリックします。
- 「プロパティ」を開きます。
- 「ドライバー」タブを確認します。
更新後から問題が発生した場合、「ドライバーを元に戻す」が利用できることがあります。
正常に動作しているドライバーまで変更する必要はありません。症状が発生している機器を中心に確認してください。
対処法5:アプリを更新・修復する
Windows Update後に特定のアプリだけ起動しなくなった場合は、まずアプリ側の更新を確認します。
Microsoft Storeからインストールしたアプリなら、Storeから更新を確認します。
Windowsの設定からアプリを修復する
- 「設定」を開きます。
- 「アプリ」をクリックします。
- 「インストールされているアプリ」を開きます。
- 問題のアプリを探します。
- 右側の「…」をクリックします。
- 「詳細オプション」がある場合は開きます。
- 「修復」を実行します。
「修復」で改善しない場合は「リセット」が利用できるアプリもあります。
ただし、リセットするとアプリ内の設定やデータが削除される場合があるため、内容を確認してから実行してください。
対処法6:SFC・DISMでシステムファイルを修復する
Windows Update後から複数の機能がおかしくなった場合は、Windowsのシステムファイルを確認します。
「ターミナル(管理者)」または「コマンドプロンプト(管理者)」を開き、最初に次のコマンドを実行します。
DISM.exe /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
処理が完了したら、続けて次を実行します。
sfc /scannow
100%まで完了するのを待ちます。
破損したシステムファイルが見つかった場合は、自動的に修復されることがあります。
処理終了後はWindowsを再起動してください。
対処法7:セーフモードで症状を確認する
通常起動では不具合が発生するのに、セーフモードでは正常に動く場合があります。
この場合、
- ドライバー
- 常駐ソフト
- セキュリティソフト
- スタートアップアプリ
などが影響している可能性があります。
セーフモードで正常に動くか確認することで、原因を切り分けやすくなります。
対処法8:最近の更新プログラムをアンインストールする
更新プログラムをインストールした直後から明確に不具合が始まり、ほかの対処でも改善しない場合は、問題の更新プログラムをアンインストールする方法があります。
更新プログラムをアンインストールする手順
- 「設定」を開きます。
- 「Windows Update」をクリックします。
- 「更新の履歴」を開きます。
- 「更新プログラムをアンインストールする」を開きます。
- 対象の更新プログラムを確認します。
- 「アンインストール」をクリックします。
すべての更新プログラムを削除できるわけではありません。
また、セキュリティ更新プログラムを削除するとセキュリティ上のリスクが生じるため、「何となく怪しい」という理由だけで削除するのはおすすめしません。
更新直後から問題が始まったことを確認したうえで実行します。
Windowsが起動できない場合の更新プログラム削除
Windows Update後にWindows自体が起動しなくなった場合でも、Windows回復環境(Windows RE)から更新プログラムを削除できる場合があります。
Windows回復環境を開き、
「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「更新プログラムのアンインストール」
と進みます。
Windowsが起動しないからといって、すぐ初期化する必要はありません。
対処法9:システムの復元を実行する
更新プログラムを削除しても改善しない場合は、システムの復元を検討します。
復元ポイントが作成されていれば、Windowsのシステム設定などを以前の状態へ戻せます。
個人用ファイルを削除する機能ではありませんが、復元ポイント作成後にインストールしたアプリやドライバーなどが影響を受ける場合があります。
必ず内容を確認してから実行してください。
対処法10:「Windows Updateを使用して問題を解決する」を利用する
Windows 11には、現在使用しているWindowsをWindows Update経由で再インストールし、システムファイルやコンポーネントを修復する方法があります。
実行手順
- 「設定」を開きます。
- 「システム」をクリックします。
- 「回復」を開きます。
- 「Windows Updateを使用して問題を解決する」を確認します。
- 「今すぐ再インストール」を選択します。
この方法では、現在と同じバージョンのWindowsを再インストールしてシステムを修復します。
通常はアプリ、個人ファイル、設定を保持したまま修復できるため、Windowsの初期化を行う前に検討したい方法です。
機種やWindowsの状態、管理設定などによって、この項目が表示されない場合があります。
対処法11:Windowsの初期化は最後に検討する
これまでの方法を試しても改善せず、Windowsを正常に使用できない場合は「このPCをリセット」などの回復方法を検討します。
ただし、初期化は最初に試す方法ではありません。
実行する前に、
- 写真
- 動画
- 文書
- メールデータ
- ブラウザのお気に入り
- 必要なアプリの設定
- ライセンス情報
など重要なデータをバックアップしてください。
Windows Update後に画面が真っ黒になった場合
更新後に画面が真っ黒になった場合は、ディスプレイドライバーやWindowsエクスプローラーなどが関係していることがあります。
まず、
Windowsキー + Ctrl + Shift + B
を押してグラフィックドライバーのリセットを試します。
カーソルだけ表示される場合は、
Ctrl + Shift + Esc
でタスクマネージャーを開けるか確認します。
タスクマネージャーが開く場合は、Windowsエクスプローラーの再起動も試します。
改善しない場合は、セーフモードやシステムの復元を検討します。
Windows Update後にパソコンが重くなった場合
更新直後だけパソコンが重い場合は、すぐに異常と判断する必要はありません。
Windows Update後にはバックグラウンド処理が続いていることがあります。
タスクマネージャーを開き、
- CPU
- メモリ
- ディスク
の使用率を確認してください。
時間が経過すると改善する場合があります。
何度再起動しても極端に重い状態が続く場合は、ドライバーやシステムファイルなど別の原因を確認します。
Windows Update後にWi-FiやBluetoothが使えなくなった場合
Wi-FiやBluetoothだけが使えなくなった場合は、ネットワークやBluetoothのドライバーを確認します。
デバイスマネージャーで、
- ネットワークアダプター
- Bluetooth
を確認し、黄色い警告マークが表示されていないか確認してください。
Windows Update後にドライバーが変更されている場合は、PCメーカーが提供しているドライバーを確認する方法もあります。
不具合がWindows Updateのせいか確認する方法
Windows Update直後に不具合が発生しても、必ずWindows Updateが原因とは限りません。
次の点を確認します。
- 更新前までは正常だったか
- 更新直後から症状が始まったか
- 更新履歴の日付と一致するか
- 特定の機器だけがおかしいか
- 特定のアプリだけがおかしいか
- セーフモードでは正常に動くか
- 更新プログラムを戻すと改善するか
このように確認すると、Windows Updateが原因なのか、別の問題なのかを切り分けやすくなります。
おすすめの対処順
- Windowsを再起動する
- 更新履歴を確認する
- 追加のWindows Updateを確認する
- 症状が出ている機器のドライバーを確認する
- 問題のアプリを更新・修復する
- SFC・DISMを実行する
- セーフモードで確認する
- 問題の更新プログラムのアンインストールを検討する
- システムの復元を検討する
- Windows Updateを使った再インストールを検討する
- 最後にWindowsの初期化を検討する
いきなり更新プログラムを削除したりWindowsを初期化したりせず、安全な方法から1つずつ確認することがポイントです。
よくある質問(FAQ)
Q1.Windows Update後に不具合が出たら、すぐ更新プログラムを削除してもいいですか?
おすすめしません。
まず再起動、追加更新の確認、ドライバーやアプリの確認など、影響の少ない方法から試してください。
更新プログラムのアンインストールは、更新直後から明確に不具合が発生している場合に検討します。
Q2.Windows Updateを元に戻すとデータは消えますか?
更新プログラムのアンインストールだけで、通常は写真や文書などの個人ファイルが削除されるわけではありません。
ただし、重要な操作を行う前にはバックアップを取っておくことをおすすめします。
Q3.更新後にパソコンが重いのですが故障でしょうか?
必ずしも故障とは限りません。
更新直後はWindows内部で処理が続いて、一時的にCPUやディスクの使用率が高くなることがあります。
時間を置いても改善しない場合は別の原因を確認してください。
Q4.Windows Update後にWindowsが起動しなくなった場合は初期化しかありませんか?
初期化以外にも方法があります。
Windows回復環境から、
- スタートアップ修復
- 更新プログラムのアンインストール
- システムの復元
などを実行できる場合があります。
初期化は最後の手段として考えましょう。
Q5.Windows Updateは不具合が怖いので停止した方がいいですか?
基本的にはおすすめしません。
Windows Updateにはセキュリティ上重要な更新も含まれています。
不具合を避けるために更新そのものを長期間止めるより、重要なデータをバックアップして、問題が発生した場合に復旧できる状態を作っておく方が安心です。
まとめ
Windows Update後にパソコンの動作がおかしくなっても、すぐにWindowsを初期化する必要はありません。
まず、
- 再起動
- 更新履歴の確認
- 追加更新の確認
- ドライバーの確認
- アプリの修復
- SFC・DISMによる修復
といった影響の少ない方法から試します。
それでも改善しない場合は、
- 更新プログラムのアンインストール
- システムの復元
- Windows Updateを使用したWindowsの再インストール
などを検討します。
Windows Update直後に不具合が発生したからといって、必ず更新プログラムそのものが原因とは限りません。
不具合が発生した日時や症状を確認しながら、1つずつ原因を切り分けていくことが大切です。
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