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防音室に換気扇は絶対必要だ|酸欠・熱・湿気を防ぐ最重要設備

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私は最初から換気扇の必要性を理解して、防音室に組み込みました

防音室を作るにあたって、多くの人が「換気」の重要性を後回しにしがちです。
しかし私は、設計段階から換気扇の必要性を理解し、最初から組み込む前提で防音室を計画しました。

密閉性の高い防音室では、以下のような問題が必ず発生します。

  • 酸欠による頭痛や眠気

  • 湿気のこもり(カビ・腐食・機材故障の要因)

  • 夏場の熱が逃げず室温が上昇する

これらは後から気づくと対処が難しいため、
私は当初から 「防音性能 × 換気性能」 の両立を重視していました。

この記事では、
なぜ換気扇を最初から付けるべきなのか
私が実際に採用した換気方法・施工方法・使用感 をまとめて紹介します。


なぜ私は防音室に換気扇を最初から組み込んだのか

① 防音室は構造上「空気が入れ替わらない」

防音性を高めるほど気密性が上がり、
その結果、空気がほとんど入れ替わらない密閉空間になります。

これは防音にはメリットですが、同時に

  • 酸欠

  • 湿気

  • 温度上昇

という欠点を生むため、私は設計段階から換気扇の導入を前提にしていました。


② 後付けは難しく、施工跡が残る

防音室の壁に後から穴をあけると、

  • 仕上げ材を傷つける

  • 気密性が落ちる

  • 内部の吸音材を破損する可能性がある

という問題が起こりやすいです。

そのため私は、最初から換気ルートを設計し、施工の一部として組み込みました。


③ 快適性は「換気」で決まると分かっていた

以前、小さな作業部屋で換気不足による不快感を経験していたため、
防音室でも同じことが起こると確信していました。

  • 頭が重い

  • 集中できない

  • 体温や湿度が上がる

こうした問題は換気を強化するだけで解決します。
そのため 「換気扇は必須」 という結論に至りました。


私が採用した換気扇:ロスナイ VL-12JV-BE

ロスナイを選んだ理由

私の防音室では、三菱電機のロスナイ換気扇*VL-12JV-BE」を使用しています

*現在は生産終了していますので後継機としてVL-10S3が有ります

一般的なパイプファンと違い、ロスナイは

  • 熱交換換気(冬に冷気が入らない)

  • 外気の騒音が入りにくい

  • 排気と吸気を同時に行う第一種換気

という特徴があり、防音室との相性が非常に良いモデルです。

私は最初から換気計画を重視していたため、
ロスナイを採用したことで

  • 酸欠防止

  • 湿気対策

  • 熱対策

のすべてを1台で解決できました。


ロスナイ換気扇に使用した部材

私の防音室で使用した換気部材は以下の4点です。

  • ロスナイ本体(VL-12JV-BE)

  • φ100の専用塩ビパイプ(スリーブ)

  • ロスナイ専用フード(外壁側)

  • 専用電源コード

ロスナイは構成がシンプルで、DIYでも取り付けやすいのが特徴です。


ロスナイ換気扇の取り付け手順(実際の施工)

① 壁の外上部に本体を設置

私の防音室は室内に有るため通常は本体が室内側ですが、防音室が狭くなるため内外を逆転して設置しています。

暖気は上部に溜まるため、天井近くの壁上部に取り付けています。
ロスナイは排気と給気を同時に行う構造のため、この位置が最も効率よく空気を循環させます。

専用の電源コードを取り付けます


② 壁に塩ビパイプを通す穴を貫通させる

吸排気の為、専用の塩ビパイプを通すΦ125の穴をあけます 。


③ 内壁側に専用フードを設置

内壁側にはロスナイ専用フードを設置しています。
役割は以下の通りです。

  • 給排気音の拡散を抑える

室内側はスッキリした仕上がりです。

ロスナイの詳細技術マニュアル


ロスナイを使って感じたメリット

私の防音室では、部屋の照明スイッチと連動させて、防音室使用時は常時 ON で運用しています。

①換気の質が高く、空気がよどまない

第一種換気のため、部屋の気圧が安定しており、防音への悪影響が少ないです。

②動作音が非常に静か

本体の動作音は、室内のPCファンよりも静かです。録音や作業の邪魔になりません。

③外気温の影響が少ない

冬でも冷気が直接入らないため、室温が急に下がらず快適です。

④長時間作業しても頭痛や眠気が出ない

密閉空間特有の息苦しさが完全に解消されました。


ロスナイ使用時の注意点(実体験より)

  • フィルター掃除を定期的に行うぐらいで殆ど注意する点は有りません。


まとめ:ロスナイは防音室に非常に適した換気設備

換気は、防音室の中でも後付けが難しい設備です。
私は最初から換気計画を重視し、ロスナイを採用したことで大正解でした。

  • 酸欠対策

  • 湿気対策

  • 熱対策

  • 防音への影響が少ない

どれを取ってもロスナイは優秀で、
特にDIYで防音室を作る方にはメリットが大きい換気扇です。

私は今でも、
「換気を最初から計画して本当に良かった」
と強く感じています。

最後に

高性能の防音室では換気扇の騒音もきらわれ、別の方法を使われるところもあります。

一般的には遮音性能が良くて騒音が低い換気扇のパナソニックや三菱のロスナイが使われます。

私はヤマハの防音室にも使用されている定番のロスナイを使用しました。

防音室での録音時にエアコンは音が大きくて切りますがロスナイ換気扇の音は気になりません。

防音室に換気扇を取り付ける作業自体少ないと思いますが多少の参考にでもなればと思います。

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