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自作2畳防音室・エアコン付き製作記録

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■ 自作2畳防音室・エアコン付き制作記録|密閉空間でも快適に音楽ができる部屋を作る

私は、自宅の限られたスペースの中で「本格的な防音環境」を作るため、
2畳サイズの防音室をDIYで制作しました。

市販の簡易防音室では満足できず、

    • 遮音

    • 吸音

    • エアコン

    • 換気

    • 湿度管理

すべてを自分で計画し、構築しました。

この記事では、設計から完成までの全工程を、写真とともに詳しく紹介します。


■ 防音室を自作した理由と目標

● 既製品では満足できなかった

既製の防音ブースは値段の割に性能が低く、
「ギターと歌の録音ができるレベル」には不十分でした。

● 狭い部屋でも本格防音を作りたかった

2畳という限られたスペースでも、
最大限の防音性能+空調完備 を実現することを目標にしました。

● 冷暖房・換気・湿度管理を初めから計画

防音室は密閉空間なので、後からエアコンや換気扇を追加するのは大変です。
そのため、設計段階から空調と換気を組み込む前提で設計 しました。


■ 防音室の設計図と基本構造

● 2畳防音室のレイアウト

内部は楽器演奏・録音がしやすいように、
壁にギターを掛けられるよう設計。

● 壁・天井の構造

防音室外側————————防音室内側

この 多層サンドイッチ構造 が防音の要になります。

● 床の構造

床はもっとも音が漏れやすい部分なので、
防振ゴムを全体にに敷いて二重床にしています。


この構造により 床への振動伝達を大幅に軽減できます。


■ 材料選びと使用した部材一覧

製作前室内防音室内

主な使用材料は以下の通りです。

      • 9.5mm/12.5mm石膏ボード

      • 遮音シート

      • グラスウール

      • 床用防振ゴム

      • ドアパッキン

      • 防音扉ノブ

      • 木材:30✕60

      • 12mmべニア

      • ビス:コースレッド3.8*28,3.8*51

■ 制作開始|床・壁・天井の施工工程

● 床組の構築

床は振動が伝わりやすいので、防振ゴム床に挟んで二重構造に。

● 壁フレームの組み立て

木材(30*60)で下地を組み、配線やエアコン配管のルートを確保。

● 吸音材・断熱材の配置


ロックウールを床・壁一面に敷き詰め、空気層を確保。

● 内壁の仕上げ

  1. 石膏ボード貼り

  2. 目地処理

  3. 最終仕上げとして有孔ボード貼り(※補足⑥)

有孔ボードは吸音しすぎない音環境を作るために効果的です。
ビス間隔は「20cm」程度にしています。

 


■ エアコンと換気扇は最初に施工

● エアコン配管ルートの確保

後付けで穴を開けると
防音性能が確実に落ちるため、最初にエアコン位置を決めることが必須

● エアコン穴の防音処理

  • 隙間はパテ+防音材で圧密

  • 室内側・外側の両方を処理

これを怠ると そこが最大の音漏れポイントになります。

● 換気扇の吸気・排気

吸排気の位置関係を間違えると空気が循環しないため、
外壁に近い位置に配管。

ロスナイ換気扇は吸排気を行っていますので酸欠になることは有りません

● 防音性能を損なわない穴の処理

吸気口・排気口の周囲は、防音材+パテでしっかり密閉。


■ 内装の仕上げと設備配置

● 壁紙・天井・照明の設置

有効ボード貼り、照明・棚の取り付けを行い、機材を搬入しました。

● エアコン設置

室内機は天井付近に、室外機は壁の外側へ。

● 機材レイアウト

ギターを壁掛けにし、
デスク・モニター・PCを配置して完成。

■ 湿度・温度管理

湿度管理は 楽器の寿命と演奏環境に直結するため重要です


● 除湿器(梅雨〜夏の必須装備)

密閉空間は湿気が抜けにくく、除湿器は欠かせません。

● 加湿器(冬の乾燥対策)・空気清浄機(プラズマクラスター)

乾燥するとギターのネック反りや割れが起こるため、冬は加湿器を併用。

ホコリが溜まりやすい防音室に必須。静音モードが便利。

 


● 湿度計で24時間管理

  • 温度:22〜26℃

  • 湿度:45〜55%

この範囲に収まるよう管理しています。


■ 完成後に感じたメリットと改善点

● 長時間作業でも疲れにくい

エアコン+換気+湿度管理で快適性が大幅に改善。

● 楽器の状態が安定

湿度が安定し、ギターのチューニングが狂わない。

● 録音のクオリティ向上

環境が安定することで、良い音が安定して録れます。

● 改善点

  • もう少しスペースに余裕がほしい

  • ケーブルの取り回しを今後整える予定

防音効果

防音室内81.9db

室外2mの位置で40.3db

→約-40db(500HZ)

体感として家族から「やかましい」と言われなくなった」レベル。

(スマホアプリでの測定で数値は保証できません)


■ まとめ|防音室DIYは計画がすべて

防音室の自作は大変ですが、

  • 設計

  • 防音構造

  • 空調

  • 換気

  • 湿度管理

まで一貫して計画すれば、
市販の防音室にない 快適性と静寂 が手に入ります。

これからDIY防音室を作る方の参考になれば幸いです

 



 

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