導入文
Windowsを使っていると、突然「0x80070005」「0x80070002」「0xc0000005」などのエラーコードが表示されることがあります。
数字と英字だけのコードを見ても、「何が原因なのか」「パソコンが故障したのか」「どう直せばよいのか」が分かりにくく、不安になる方も多いと思います。
しかし、Windowsのエラーコードは、発生している問題を特定するための重要な手掛かりです。
エラーコードを正しく確認すれば、Windows Update、アプリ、ファイル、ドライバー、ストレージなど、どこで問題が起きているのかを絞り込めます。
この記事では、Windowsで表示されるエラーコードの見方と、よくあるエラーコードの意味、エラーが出た時に試したい対処法を初心者の方にも分かりやすく解説します。
Windowsのエラーコードとは?
Windowsのエラーコードは、Windowsやアプリで問題が発生した時に、その内容を識別するために表示される番号です。
たとえば、次のような形式で表示されます。
- 0x80070005
- 0x80070002
- 0x80070003
- 0x80070020
- 0x80070057
- 0x80070070
- 0x80070422
- 0x80070643
- 0x80073712
- 0xc0000005
同じエラーコードでも、発生した場所や操作によって原因が異なる場合があります。
そのため、エラーコードだけを見るのではなく、「何をしている時に表示されたのか」も一緒に確認することが重要です。
エラーが出たら最初に確認すること
エラーコードが表示されたら、すぐに設定を変更したりWindowsを初期化したりするのではなく、まず次の情報を確認してください。
- 表示されたエラーコード
- エラーメッセージの全文
- エラーが発生した日時
- 何をしている時に発生したか
- 直前にインストール・更新したアプリがないか
- Windows Update直後ではないか
- 新しい周辺機器を接続していないか
可能であれば、エラー画面をスマートフォンなどで撮影しておくことをおすすめします。
エラーコードを後から正確に確認できるため、原因を調べやすくなります。
Windowsでよく表示されるエラーコード一覧
ここからは、Windowsで比較的よく見られる代表的なエラーコードを紹介します。
ただし、コードだけで原因を断定することはできません。実際に表示されたメッセージや発生した操作と合わせて判断してください。
0x80070005|アクセスが拒否された時に表示されることがある
「0x80070005」は、アクセス権限に関係する問題で表示されることが多いエラーコードです。
Windows Update、Microsoft Store、ファイル操作、アプリのインストールなど、さまざまな場面で発生することがあります。
主な確認項目は次のとおりです。
- 管理者権限が必要な操作ではないか
- ファイルやフォルダーのアクセス権に問題がないか
- セキュリティソフトが処理を妨げていないか
- Windowsのシステムファイルに問題がないか
0x80070002|必要なファイルが見つからない時に表示されることがある
「0x80070002」は、処理に必要なファイルが見つからない場合などに表示されることがあります。
Windows Updateで見かけることがあるエラーの一つです。
Windows Updateで発生した場合は、まずWindowsを再起動し、もう一度更新を実行してください。
改善しなければ、Windows Updateのトラブルシューティングやシステムファイルの修復を検討します。
0x80070003|指定されたパスが見つからない時に表示されることがある
「0x80070003」は、必要なファイルやフォルダーへのパスが見つからない場合などに発生することがあります。
Windows Updateやバックアップなど、複数の機能で表示される可能性があります。
エラーが発生した機能を確認したうえで、その機能に応じた対処を行うことが重要です。
0x80070020|別のプログラムが使用している時に表示されることがある
「0x80070020」は、必要なファイルや処理が別のプログラムによって使用されている場合などに表示されることがあります。
まずWindowsを再起動して、同じ操作をもう一度試してください。
繰り返し発生する場合は、常駐アプリやセキュリティソフトなどが影響していないか確認します。
0x80070057|設定値やパラメーターに問題がある時に表示されることがある
「0x80070057」は、Windowsが処理できない設定値やパラメーターが渡された場合などに表示されることがあります。
Windows Update、バックアップ、ストレージ関連の操作など、さまざまな場面で発生する可能性があります。
発生した操作によって対処法が異なるため、コードと一緒に表示されているメッセージを確認してください。
0x80070070|空き容量が不足している時に表示されることがある
「0x80070070」は、Windows Updateやアプリのインストールなどで、必要な空き容量が不足している場合に表示されることがあります。
この場合は、まずCドライブなどの空き容量を確認します。
不要なファイルの削除、ストレージセンサー、ディスククリーンアップなどを利用して空き容量を増やしてください。
0x80070422|必要なサービスが無効になっている時に表示されることがある
「0x80070422」は、処理に必要なWindowsサービスが停止または無効になっている場合などに表示されることがあります。
Windows Updateなどで発生した場合は、関連するサービスの状態を確認します。
ただし、Windowsサービスをむやみに変更すると別の不具合につながる可能性があります。
サービスの役割を確認してから設定を変更してください。
0x80070643|更新やインストールに失敗した時に表示されることがある
「0x80070643」は、Windows Updateやアプリのインストール・更新などに失敗した場合に表示されることがあります。
まずWindowsを再起動し、更新をもう一度実行してください。
改善しない場合は、Windows Updateの状態やシステムファイルを確認します。
0x80073712|Windows Updateに必要なファイルに問題がある時に表示されることがある
「0x80073712」は、Windows Updateに必要なコンポーネントやファイルが破損・不足している場合などに表示されることがあります。
この場合は、DISMやSFCによるWindowsの修復が有効な場合があります。
0xc0000005|アプリのアクセス違反などで表示されることがある
「0xc0000005」は、アプリが不正なメモリ領域へアクセスした場合などに発生することがあるエラーです。
アプリの起動時や実行中に表示される場合があります。
主な確認項目は次のとおりです。
- アプリを再起動する
- Windowsを再起動する
- アプリを更新する
- Windows Updateを実行する
- システムファイルを修復する
- メモリ診断を実行する
エラーコードが表示された時の基本的な対処法
エラーコードごとに対処法は異なりますが、多くのWindowsトラブルで共通して確認できる方法があります。
簡単で安全なものから順番に試していきましょう。
対処法1:Windowsを再起動する
最初にWindowsを再起動します。
一時的なシステムエラーやアプリの不具合であれば、再起動だけで改善することがあります。
- 「スタート」をクリックします。
- 「電源」をクリックします。
- 「再起動」を選択します。
再起動後、エラーが発生した操作をもう一度試してください。
対処法2:エラーが発生した操作を確認する
同じエラーコードでも、Windows Updateで発生した場合とアプリのインストールで発生した場合では、必要な対処が異なることがあります。
たとえば、次のように分類します。
- Windows Update中に発生した
- アプリを起動した時に発生した
- アプリをインストールした時に発生した
- ファイルを開いた時に発生した
- ファイルをコピー・削除した時に発生した
- パソコンを起動した時に発生した
- 外付け機器を接続した時に発生した
「エラーコード+発生した操作」で原因を調べると、対処法を絞り込みやすくなります。
対処法3:Windows Updateを確認する
Windowsの不具合が更新によって修正されている場合があります。
- 「スタート」を右クリックします。
- 「設定」を開きます。
- 「Windows Update」をクリックします。
- 利用可能な更新プログラムを確認します。
- 必要な更新をインストールします。
- 必要に応じてWindowsを再起動します。
反対に、Windows Update直後からエラーが発生した場合は、更新との関連も確認してください。
対処法4:アプリを更新する
特定のアプリを使用している時だけエラーが表示される場合は、アプリ側の問題も考えられます。
アプリの最新版が公開されている場合は更新してください。
Microsoft Storeからインストールしたアプリの場合は、Microsoft Storeで更新がないか確認します。
対処法5:アプリを修復・リセットする
特定のアプリだけでエラーが発生する場合は、Windows 11の修復・リセット機能が利用できることがあります。
- 「設定」を開きます。
- 「アプリ」をクリックします。
- 「インストールされているアプリ」を開きます。
- 問題のアプリの右側にある「…」をクリックします。
- 利用できる場合は「詳細オプション」を開きます。
- 「修復」を実行します。
修復で改善しない場合は「リセット」も選択できますが、アプリの設定や保存データが削除される場合があります。
重要なデータがある場合は、リセット前にバックアップやアプリの仕様を確認してください。
対処法6:Cドライブの空き容量を確認する
Windows Updateやアプリのインストールでは、一時ファイルを保存するための空き容量が必要です。
- 「設定」を開きます。
- 「システム」をクリックします。
- 「ストレージ」を開きます。
- Cドライブの使用状況を確認します。
空き容量が少ない場合は、不要な一時ファイルなどを削除して容量を確保してください。
対処法7:周辺機器を一度取り外す
USBメモリ、外付けHDD、プリンターなどを接続した直後からエラーが発生した場合は、周辺機器やドライバーが影響している可能性があります。
作業に不要な周辺機器をいったん取り外し、Windowsを再起動して改善するか確認してください。
キーボードやマウスなど、操作に必要な機器は接続したままで構いません。
対処法8:セキュリティソフトや常駐アプリの影響を確認する
常駐アプリやセキュリティソフトがWindowsやアプリの処理に影響する場合があります。
原因を切り分ける場合は、スタートアップアプリの確認やクリーンブートを利用する方法があります。
ただし、セキュリティ機能を長時間無効にした状態でインターネットを利用することは避けてください。
対処法9:DISMでWindowsイメージを修復する
Windowsのシステムファイルに問題がある場合は、DISMを使用してWindowsイメージを修復します。
- スタートボタンを右クリックします。
- 「ターミナル(管理者)」を開きます。
- ユーザーアカウント制御が表示されたら「はい」をクリックします。
- 次のコマンドを入力してEnterキーを押します。
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
処理が完了するまで待ちます。
途中で進行状況が止まったように見えることがありますが、すぐにウィンドウを閉じずに完了を待ってください。
対処法10:SFCでシステムファイルを確認する
DISMが完了したら、続けてSFCを実行します。
管理者として開いたターミナルに次のコマンドを入力します。
sfc /scannow
Enterキーを押して、検査と修復が完了するまで待ちます。
完了後はWindowsを再起動し、エラーが再発するか確認してください。
Windows Updateでエラーコードが出る場合
Windows Update中にエラーコードが表示された場合は、まず次の順番で確認すると安全です。
- Windowsを再起動する
- インターネット接続を確認する
- Cドライブの空き容量を確認する
- もう一度Windows Updateを実行する
- Windows Updateのトラブルシューティング機能を確認する
- DISMとSFCを実行する
更新直後からパソコンに別の不具合が発生した場合は、エラーコードだけでなく、インストールされた更新プログラムとの関連も確認してください。
アプリ起動時にエラーコードが出る場合
特定のアプリを起動した時だけエラーコードが表示される場合は、Windows全体ではなくアプリ側に問題がある可能性があります。
次の順番で確認してください。
- アプリを終了して再起動する
- Windowsを再起動する
- アプリを最新版へ更新する
- アプリの修復を実行する
- 必要に応じてアプリをリセットする
- アプリを再インストールする
複数のアプリで同じようなエラーが発生する場合は、Windows側のシステムファイルやドライバーなども確認します。
ブルースクリーンでエラーコードが表示された場合
突然青い画面になってWindowsが再起動する場合は、一般的なアプリのエラーとは対処方法が異なります。
ブルースクリーンでは「停止コード(Stop code)」などが表示されることがあります。
可能であれば、表示された停止コードを記録してください。
ブルースクリーンが何度も発生する場合は、次のような原因を確認します。
- デバイスドライバーの不具合
- Windows Update後の問題
- メモリの異常
- SSD・HDDの異常
- 周辺機器の問題
- Windowsシステムファイルの破損
繰り返し発生する場合は、単純な再起動だけで済ませず原因を切り分けることが重要です。
エラーコードが毎回違う場合
毎回違うエラーコードが表示されたり、複数のアプリで異なるエラーが頻発したりする場合は、個別のアプリではなくWindowsやハードウェア側に問題がある可能性も考えます。
次の項目を確認してください。
- Windows Update
- システムファイル
- デバイスドライバー
- メモリ
- SSD・HDD
- 常駐アプリ
- セキュリティソフト
Windowsメモリ診断やSSD・HDDの健康状態確認も、原因の切り分けに役立ちます。
エラーの原因が分からない時は信頼性モニターを確認する
「いつから不具合が始まったのか分からない」という場合は、Windowsの信頼性モニターが役立ちます。
信頼性モニターでは、アプリの異常終了やWindowsの障害などを日付ごとに確認できます。
エラーが発生し始めた日と、アプリやWindowsの更新時期を比較することで原因を絞り込める場合があります。
さらに詳しく調べる場合はイベントビューアーを確認する
信頼性モニターだけでは原因が分からない場合は、イベントビューアーでWindowsの記録を確認できます。
ただし、イベントビューアーには正常なパソコンでも多数の警告やエラーが記録されることがあります。
「エラーが記録されている=故障」と判断するのではなく、実際に問題が発生した時刻と一致している記録を中心に確認してください。
エラーコードをインターネットで調べる時の注意点
エラーコードを検索すると、多数の対処法が見つかります。
ただし、同じコードでも原因が異なる場合があるため、検索する時はエラーコードだけではなく、発生した機能や操作も含めることをおすすめします。
たとえば、次のように検索します。
- 0x80070005 Windows Update
- 0x80070005 Microsoft Store
- 0x80070070 Windows 11 更新
- 0xc0000005 アプリ 起動
Microsoftの公式サポートや、使用しているアプリ・パソコンメーカーの公式情報がある場合は、それらを優先して確認してください。
やってはいけない対処法
エラーコードが表示されたからといって、原因が分からない状態で大きな変更を行うことはおすすめしません。
特に次の操作は慎重に行ってください。
- 意味の分からないレジストリ値を削除する
- Windowsサービスを大量に無効化する
- システムファイルを手動で削除する
- 出所の分からない修復ツールをインストールする
- 重要なデータをバックアップせずWindowsを初期化する
まずは再起動や更新確認など、元に戻しやすい対処から試すことが重要です。
よくある質問(FAQ)
Q1.Windowsのエラーコードだけで原因は分かりますか?
エラーコードは重要な手掛かりですが、コードだけで原因を完全に特定できるとは限りません。
エラーが発生した操作や表示されたメッセージも一緒に確認してください。
Q2.0xから始まる数字はすべて故障を意味しますか?
いいえ。Windowsやアプリの処理に失敗したことを示している場合も多く、必ずしもパソコン本体の故障を意味するわけではありません。
Q3.エラーコードが出たらWindowsを初期化した方がいいですか?
通常は、いきなり初期化する必要はありません。
再起動、Windows Update、アプリの修復、DISM・SFCなど、簡単で安全な対処から順番に試してください。
Q4.同じエラーコードが何度も表示されます
繰り返し発生する場合は、エラーが起きる操作やタイミングを確認してください。
特定のアプリだけならアプリ側、Windows全体で発生するならシステムやドライバーなど、発生範囲から原因を切り分けます。
Q5.エラーコードを記録する一番簡単な方法は?
スマートフォンでエラー画面を撮影する方法が簡単です。
エラーコードだけでなく、画面に表示されているメッセージ全体が写るように撮影すると、後から原因を調べやすくなります。
Q6.エラーコードが表示されずアプリだけ落ちる場合はどうしますか?
信頼性モニターやイベントビューアーを確認すると、異常終了したアプリやエラーの記録が残っている場合があります。
アプリの更新・修復と合わせて確認してください。
まとめ
Windowsのエラーコードは、トラブルの原因を調べるための重要な手掛かりです。
ただし、エラーコードだけで原因を決めつけず、「どの操作をしている時に発生したか」「どのようなメッセージが表示されたか」を合わせて確認することが重要です。
エラーが表示された場合は、まずコードとメッセージを記録し、Windowsの再起動、Windows Update、アプリの更新、空き容量の確認など、簡単な対処から順番に試してください。
改善しない場合は、DISM・SFCによるシステム修復、信頼性モニター、イベントビューアーなどを利用して原因を切り分けます。
また、エラーが出たからといって、すぐにWindowsを初期化する必要はありません。大きな変更を行う前に、安全な対処法から一つずつ確認していきましょう。
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