はじめに
本記事は「AIフォークソング制作シリーズ」全3回のうちの 第2回:作曲編(SUNO AI)です。
前回(第1回)では、
ChatGPTを使って 1970年代フォークソングの雰囲気を再現した歌詞制作方法 を紹介しました。
今回は、その歌詞をもとに SUNO AIでフォークソングを生成する具体的な流れをまとめます。
昭和フォークに適したSUNO AIの設定
歌詞の誤読を減らすテクニック
曲が途中で終わる問題への対処
20曲構成の長時間BGMとして使う運用方法
- 実際の編集画面を想定した具体的な操作手順
実際に私が毎回行っているワークフローを公開します。
私がSUNO AIで1970年代フォークを作る理由
私がYouTubeで長時間BGM動画を作ると決めた時、
昭和フォーク × SUNO AI の相性は抜群だと感じたからです。
アコースティックギターの音が自然
男声・女声ともにフォーク向きの声色が多い
昭和らしい“素朴な情景”がサウンドと合う
一度に2曲生成されるため、大量制作に向いている
1動画につき 20曲をまとめて収録 する制作スタイルでは、
SUNO AIのテンポの良さは大きなメリットです。
以前は「曲の終わりが綺麗に締まらない」問題が多かったのですが、
最新バージョン V5 ではかなり改善 されており、
自然に終わるフォークソングを作りやすくなりました。
SUNO AIでフォークソングを生成する具体的手順
ここでは、実際の私の制作手順をそのまま公開します。
あなたもこの手順をなぞるだけで、
昭和フォーク風のオリジナルAI楽曲を作れるようになります。
① Workspaceの作成(新しい制作フォルダを作る)
SUNO AIの左メニューで Create → New Workspace を選択します。
今回作ろうとしているWorkspace(曲を保存する場所)は、例として V060 とします。
Untiled部にV060と入力しConfirmボタンをクリック

Workspaceが作成できたら My Workspace ボタンをクリックします。
まずはここで曲を作成し、OKになったらV060に移動させて整理しています。
② 歌詞・スタイル・タイトルをコピペして生成
画面左のエリアに保存して於いたエクセルファイルより以下をコピペします。
歌詞
曲のStyle
曲タイトル

入力が完了したらCreateボタンをクリックします
約20秒で、同じタイトルの曲が2曲生成 されます。
私はまず 10回連続で生成(=20曲) してしまいます。

なお、SUNO AIのStyle(スタイル)は、こちらが指定した通りに必ずしも反映されるわけではありません。
特にフォークは、「ギター1本での弾き語り」と指定しても、何らかの楽器が入ってしまい、希望通りの曲にならないことが多いです。
現在は、各パートに分けてダウンロードできる 「All Detected Stems」 という機能もあります。
これを使えばボーカルとギターだけを取り出すことも可能ですが、50クレジット 使用するため、私は今のところは様子を見ています。
③ 曲名変更(ダウンロード時のトラブル防止)
SUNO AIは1回の生成で 同名の曲が2曲 できます。
そのままダウンロードすると、ファイル名がかぶって上書きされてしまうため、片方の名前に「_1」や「A」「B」などを付けて区別します。

各曲の右側にある3点マークをクリックSong Detaileをクリックしタイトル変更しSaveを
クリックします
![]() | ![]() |
| 変更前 | 変更後 |
![]() | ![]() |
④ 全曲をMP3でダウンロードし、誤読チェック(2倍速)
各曲の右側にある3点マークをクリックしDownload-MP3 Audioにてダウンロードします

これは私の制作で最も重要な工程です。
SUNOはときどき 歌詞を誤読する ため、
必ず一度MP3をダウンロードして メディアプレイヤーで2倍速再生 します。
2倍速のメリット
20曲でも短時間で確認できる
曲の終わりが自然かすぐ判断できる
⑤ 歌詞修正(Legacy Editorを使用)
誤読があれば、その曲だけ後で 歌詞修正 → 再生成 します。
(全部作り直す必要はありません)
修正したい曲の右の3点ボタンをクリックしRemix/Edit→Open in Editorをクリックします

画面が切り替わるので画面左上のLegacyEditorを選択する
新しいEditorも有りますが私は慣れているので旧Editorを使用しています

REPLACE SECTIONで部分修正する

左に歌詞欄、下にSong Layout(Verse/Chorus)が並ぶので修正したい部分をクリック
VERSE2内を修正するとして
下のVERSE2をクリック
左の歌詞が白のハイライト表示される
修正したい個所を書き換える
「トーストのひがし コーヒーのむ 」は意味がおかしいので「トーストの香り コーヒーのむ 」に変える
| 修正前 | 修正後 |
![]() | ![]() |
修正後に右下のCenerate Replacementをクリック
しばらくするとReplacement#1とReplacements#2が生成されますのでクリックして確認します

修正部の前後のつなぎ部分も確認します
良ければ2種類から好みの方をクリックしてApply Replacementをクリックする
正しく修正されていなければCancel Previewをクリックして再度修正を実行する
Apply Replacementをクリックしてしばらくしたら画面左のCreateをクリックし前のCreate画面に戻る
戻ると画面には上から
修正済みの曲(Full Song)
修正部分のみの曲1
修正部分のみの曲2
修正前の曲

の4曲が表示されますので修正済みの曲(Full Song)の修正部分を確認します
確認OKであれば修正部分のみの曲1、修正部分のみの曲2、修正前の曲は消します
削除は右の3点釦からMove to Trashで削除します

⑥ 曲の終わり(エンディング)が綺麗かチェック
SUNO AIは時々、こんな終わり方をしてしまうことがあります。
フェードアウトせず急に終わる
ギター音がプツっと切れる
ボーカルが途中で終わる
といった現象が起きることがあります。
現在のバージョンでは殆ど改善されましたが、まれに不具合が有ります
私は必ず最後まで聴いて確認し、気になる曲だけ修正しています。
⑦エンディング修正
歌詞修正と同様にLegacyEditor画面に切り替えてください
画面上のメニューからFADE OUTを選択してください

画面下にゾーンが表示されますの一番右の(曲最後)の部分でFADE OUTしたい範囲を選択しGenerateボタンをクリックする
後は歌詞編集同様に進めて下さい
| 曲が切れて終了している | FADE OUTしたい範囲を選択 |
![]() | ![]() |
⑧編集について
歌詞編集とFADE OUTについてのみ行っていますが編集機能は他にも多くありますが私の目的はBGM的な音楽制作なので曲の内容に関してはあまりこだわっていません
⑨編集クレジットの注意(効率的な制作のコツ)
新規作成:10クレジット
編集:1回ごとに4クレジット
そのため、細かい修正を何度もするより、作り直した方が速い 場合もあります。
私の場合は、歌詞修正とフェードアウト以外はほとんど触りません。
⑩最終的に20曲揃えたら1動画にまとめる
SUNO AIは1回で2曲生成されるので効率が良いです。
私は
20曲(10生成 × 2曲)
タイトルは「ひまわり」「ひまわり_1」など連番管理
20曲のMP3を1フォルダ管理
という方法で管理しています。
YouTubeでは 長時間BGMの需要が非常に高い ため、
1時間~2時間の動画にまとめるのは効果的です。
SUNO AIで昭和フォークを作る際のコツまとめ
歌詞はひらがな中心にする
助詞は「わ/え」に変える
漢字の読み間違いに注意
2倍速で“誤読チェック”を習慣化する
曲の終わりが自然か必ず確認
タイトル管理は連番が便利
長時間BGMとして20曲構成が相性良い
どれも地味なノウハウですが、
出来上がる音楽のクオリティに直結します。
次回:動画編集編(Midjourney × Filmora)
シリーズ第3回では、
Midjourneyで作る昭和フォークのイメージ
Filmoraで20曲を1本動画にまとめる手順
動画説明文・総合タイトルをChatGPTで作る方法
を詳しく紹介します。









