はじめに
本記事は「AIフォークソング制作シリーズ」全3回のうちの
第3回:動画編集編(Midjourney × Filmora) です。
第1回:ChatGPTで歌詞制作
第2回:SUNO AIで楽曲生成
を紹介しました。
今回は、完成した20曲を 一本の“昭和フォーク映像作品”として仕上げる方法 を解説します。
本記事で解説する内容
Midjourneyで昭和フォークに合う画像を作るコツ
ChatGPTに曲名を渡して「画像プロンプトを自動生成」させる方法
Filmoraで20曲を連結して一本の動画にする手順
YouTube用タイトル・説明文・サムネ文字をChatGPTで自動生成する方法
この記事の流れをそのまま再現すれば、
AIだけで“昭和フォーク長時間BGM動画”を制作できる ようになります。
私がMidjourney × Filmoraで昭和フォーク動画を作る理由
昭和フォーク特有の 懐かしさ・生活感 は、Midjourneyの画像生成と非常に相性が良いと感じています。
少し退色した昭和カラー
ちゃぶ台・木造家屋・商店街などの生活風景
夏の縁側・冬のこたつ・古い団地
哀愁ある夕暮れの情景
AI画像の“やわらかいノスタルジックな質感”がフォークソングとよくなじむためです。
動画編集には Filmora を使っています。
静止画でも自然な動きを付けられる
長時間動画との相性がとても良い
音量調整・フェード処理が直感的
書き出しが軽い
結果的に、
ChatGPT → SUNO AI → Midjourney → Filmora
というワークフローが最も効率的でした。
✨ Midjourneyで画像を作る手順
MidjourneyとChatGPTを組み合わせることで、
曲に合った画像と統一感のある世界観作り が簡単にできます。
① ChatGPTに曲名を渡し、画像プロンプトを作成させる
私はまず、10曲の曲名 をChatGPTにそのまま渡し、
以下を自動生成させています。
▼ ChatGPTへの指示文(実際に使用)
次の曲名から
・総合タイトル(20文字程度)
・サムネ文字(15文字程度)
・説明文
・画像プロンプト
をSEOを考慮して作成してください。
タイトルは感情を含むようにしてください。
これらの曲は昭和のフォークソングをAIで作成したものです。
また、この総合タイトルは次のどの分類に近いですか?
(動画をシリーズ化しています)
1:時代と魂シリーズ
2:記憶と情景シリーズ
3:夜と孤独シリーズ
4:愛と別れシリーズ
5:青春と風シリーズ
6:フォーク喫茶シリーズ
曲名(例)
茶の間の灯り、台所のシンフォニー、雨のち洗濯物、五畳一間のブルース など
▼ ChatGPTの返答例(要点)
- 総合タイトル
小さな暮らしに宿る温もりの唄
- サムネ文字
暮らしの温もり歌集
- SEO向け説明文
昭和の日常風景をテーマにしたAIフォークソング集。五畳一間の暮らし、駅前スーパー、茶の間の灯り、台所の音など、懐かしさと生活の温もりが蘇る物語性の高い楽曲群です。日々の情景に寄り添う優しい音色が、あの頃の記憶を静かに呼び起こします。
- Midjourney用画像プロンプト
昭和レトロなアパートの茶の間、柔らかい電球色の灯り、
台所の生活感、ラジオや古い食卓、湯気の立つ朝ごはん、
ノスタルジックで温かい昭和フォークの世界観、
少し色褪せたフィルム写真風、心に沁みる日常感
- 最適なシリーズ分類
記憶と情景シリーズ
② Midjourneyで画像生成(16:9推奨)
YouTube本編もサムネイルも 横長 16:9 が基本です。
Midjourneyでは必ず次を付けます:
–ar 16:9
▼ 実際のプロンプト例(16:9版)
昭和レトロなアパートの茶の間、柔らかい電球色の灯り、
台所の生活感、ラジオや古い食卓、湯気の立つ朝ごはん、
ノスタルジックで温かい昭和フォークの世界観、
少し色褪せたフィルム写真風、心に沁みる日常感。 –ar 16:9
Midjourneyは 1回で4枚生成 されるため、
気に入った画像をフォルダに保存しておきます(今回4枚使用)

Filmoraで20曲を1本の動画にする手順
ここでは、私が実際に毎回行っている流れをそのまま紹介します。
① 新規プロジェクトを作成(16:9)
Filmoraを起動 →
新規プロジェクト → アスペクト比:16:9
② 20曲のMP3と画像を取り込む
取り込む素材:
SUNO AIで作った MP3 × 20曲
Midjourney画像 × 4枚
これらをFilmoraにドラッグ&ドロップします。
③ タイムラインに並べる
_1のついていない10曲を先に並べる続けて
_1つきの10曲を並べる全曲を選択して オートノーマライズ ON
音量を +2dB にして統一
👉 これで音量差をなくし、聞きやすくなります。

④ 画像を配置する(5曲ずつ同じ画像)
Midjourney画像4枚をタイムラインに配置:
1枚目 → 1〜5曲目
2枚目 → 6〜10曲目
3枚目 → 11〜15曲目
4枚目 → 16〜20曲目
画像切り替えには、
ディゾルブ
ページカール
を使用すると自然な印象になります。

⑤ 画像の演出(エフェクト調整)
私がよく使うフィルター:
古いフィルム
フィルム4
昭和らしい“退色感”が出てフォークと相性抜群です
⑥ 曲のフェードアウト確認
SUNO AIでフェードを付けていますが、
念のため最後の数秒をチェック。
必要なら Filmora側で:
フェードアウト 2〜5秒
を付けます。
⑦ 動画の最後にフェードアウト追加
トランジション → フェードを一番最後に入れて締めます。

⑧ 私のオリジナル構成
動画冒頭に7秒のチャンネル紹介動画を追加
全体を“テレビ画面風”の枠に入れる
各曲の曲名を表示
これで“昭和のTV番組”のような雰囲気が出ます。
⑨ 動画書き出し(推奨設定)
形式:MP4
解像度:1920×1080
フレームレート:50fps
ビットレート:8000
書き出し後、そのままYouTubeへアップ可能です。
🎉 まとめ
昭和フォーク動画をAIで作るための最適なワークフローは、
ChatGPT → SUNO AI → Midjourney → Filmora
という4段階が一番効率的でした。(私の主観です)
統一感のあるプロンプト生成
昭和らしいAI画像
20曲構成の長時間BGM編集
YouTube向けの自然な演出
どれもシンプルですが、
仕上がりのクオリティに直結する重要ポイントです。
このシリーズが、あなたのAI音楽制作の参考になれば幸いです。
参考動画
本解説で作成した動画をユーチューブにアップしています

